VOL.10

シニア犬・老犬の夏の散歩について

公開日:2011.08.15

時々、ものすごく暑い日の昼間に犬の散歩をしている方をお見かけします。

しかし、犬は人間と違って体高が低く、アスファルトは火傷するほど熱くなっていることもあります。
お散歩が大好きなワンちゃんは暑くても喜んで外に行きたがりますが、
熱中症の予防のためにも朝晩の涼しい時間を選んでお散歩するようにしましょう。

特にシニア犬・老犬は体温の調節機能も衰えてきますので、注意が必要です。

耳がものすごく熱い、
呼吸が荒くぐったりしている

などの症状が見られたら熱中症の疑いがあるのですぐに病院に行きましょう。

今年は節電のためエアコンの使用を控えなければなりませんが、人間用の冷たいジェルマットなど
を敷いておくと、もうすぐ14歳のうちの愛犬も気持ち良さそうに寝ています。

色々な工夫をして夏の暑さを乗り切りましょう。

暑くて散歩に行きたがらないコも多いと思いますが、足腰が痛くて歩きたがらないコはいませんか?
歩きたがらないと「歳だしそろそろ散歩はしなくていいかな」と考えるママも多いでしょう。

しかし、足腰や体力に衰えが見え始めたからといって運動をやめてしまうと、
血行が悪くなり、体の節々が硬くなり、 筋肉が細くなります。

すると、だんだん日常の動作がしにくくなり、早く寝たきりになる可能性があります。
ヘルニアや関節炎などの疾患がある場合は別ですが、負担にならないような適度な運動はした方がよいでしょう。

次回はシニア犬・老犬の運動についてキュティア老犬クリニックでの実体験を交えてお話したいと思います。

それではハッピードッグライフ♪

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