VOL.34

シニア犬・老犬の夏の運動不足解消法

公開日:2013.08.18

先月は熱中症についてお話しましたが
皆さんの愛犬は夏バテして食欲が落ちたりなどしていませんか。

犬種にもよりますが
人間が涼しいと感じる温度が必ずしもワンちゃんにとって適温とは限りません。

室内にいても呼吸が早くなっていないかなど時々気にかけてあげましょう。

8月に入り記録的な豪雨や猛暑に見舞われ
お散歩に出る回数や時間も減っているコが多いと思います。

シニア犬・老犬はこの運動量の低下が引き金となって
寝たきりになってしまうことも少なくありません。

お外に出られない分
室内でできる簡単なトレーニングをいくつかご紹介します。

まず室内で遊びや運動を行う場合
床がすべらないかどうか確認しましょう。

すべりやすい床での運動は
逆に足腰の負担になってしまいますし
本来使うべき筋肉を鍛えることができません。

オススメはホームセンターなどで購入できるヒト用のヨガマット。

足腰が弱って立つのが難しくなってきた子
でもヨガマットの上だと踏ん張れたりします。

廊下などの細長い場所の床対策にも
オススメです。ぜひ試してみてください。

さて 室内でできる運動ですが
まだまだ動けるシニア犬・老犬のコは全身運動になる

「とってこい」遊びや
おもちゃの引っ張りあいっこ

などがオススメです。

また飼い主さんを見たまま後ろに下がる
「バック」ができると下半身のトレーニングになります。

あまり遊びやおもちゃに
興味を示さなくなってきたコは
おやつを使って誘導しましょう。

激しい運動ができなくても
手軽に行えるのがスクワットと腕立て伏せです。

スクワットは
起立→オスワリ→起立を

腕立て伏せは
オスワリ→フセ→オスワリ

を繰り返します。

ゆっくり行うほど筋トレ効果があります。

また 起立の姿勢でお手を10秒キープし
左右交互に行うのも対角線の後ろ足のトレーニングになります。

これらはリハビリ方法の一つでもあるので
足腰が弱り始めたら日常的に取り入れていくと良いでしょう。

急に過度の運動を行うと負担になる場合もあるので
ワンちゃんの状態に合わせて行うようにしましょう。

お散歩が減って外での刺激が少なくなる分
飼い主さんがたっぷりとコミュニケーション
をとって遊んであげることで
シニア犬・老犬のストレスも軽減されるはずです。

一緒に楽しく夏の運動不足を解消しましょう。

それではハッピードッグライフ♪

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