DM(変性性脊髄症)のコーギーを鍼灸でケア

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こんにちは 獣医師の横山です。

冬生まれの私ですが寒いのは大嫌い。

今年は秋を一気に飛び越して
冬が来てしまったせいか
やけに寒さが厳しく感じられます。

このところ毎日のように
火を使わないお灸を貼って過ごしています。

お灸を貼るのは肩甲骨の間と腰。

肩甲骨の間には「身中」という
ツボがあります。

ここを温めると
寒さでこわばってしまった肩回りを
温めることができるほか

近くにある肺のツボもついでに温まる
ので風邪やインフルエンザの予防
にもつながります。

そして
腰にあるのは「命門」というツボ。
ここは寒さでダメージを受ける「腎」を補う
効果があります。

お灸やツボの位置がはっきりと
わからなくても
腹巻をすることで腰回りの冷えを
防ぐことはできます。

「腎」につながる腎臓や泌尿器
また足腰に不安のあるわんちゃんには
ぜひ腹巻をしてあげてください。

あっ!もちろん飼い主さんもご一緒に!

さて今月は
DM(変性性脊髄症)という病気のケアで
鍼灸治療と整体に通ってくれている
15才のコーギーの女の子
はなこちゃんの紹介です。

はなこちゃんが通院を始めたのは
2年前の夏の初め。

その前の年の2013年に右の後ろ足
2014年に入ってから左の後ろ足
も引きずるようになり

かかりつけの病院で処方された
痛み止めのステロイドや
関節のサプリメントを飲んでも改善せず

とうとううまく歩くことができなくなった
ためキュティアを訪れました。

ヘルニアと違いDMは鍼灸治療に反応して
歩けるようになることはありません。

しかし理学療法や整体による
筋肉への刺激が症状の進行を遅らせる
のに有用なことが証明されています。

また
ふだん後ろ足が動かされない状態ですと
「気」をうまくおろすことができず
上半身に熱がこもり
イライラしたり
肝臓の病気になったりしまいます。

わんちゃんがストレスの少ない生活を送る
上では鍼灸治療で「気」のバランスを整える
ことも大きな意味を持ちます。

はなこちゃんも
車いす生活にはなってしまったものの
鍼灸治療の後は公園のお散歩友達にも
言われるくらい顔つきがよくなり
楽しく暮らせるようになりました。

時折お腹をこわしたり
膀胱炎になったりするものの
2週間に一度来院し
鍼灸と整体を交互に行うことで体の調子を
整えてきました。

そして
今年の8月に入ったころから
前足の動きも悪くなり
ごはんを飲み込む力も弱くなってきて
しまったため
鍼灸治療の頻度を増やし
毎回行うことになりました。

はなこちゃんのトレードマークは
お母さんの愛情と知恵がたくさん
詰まったオリジナルカスタムの車いす☆

はなこちゃんに床ずれができたり
おしっこコントロールができなくなったり

と問題がおこるたびに
お母さんが工夫を凝らして
乗り越えてきました。

DM(変性性脊髄症)が徐々に進行し
上半身を維持できなくなってきた今でも
快適にセットされた車いすに乗って登場する
はなこちゃんはとても幸せそうです。

DMが発症してからの生存期間は
もっても3年といわれていますが
はなちゃんは発症してからもう3年半。

4年目・5年目を目指して
まだまだ頑張りましょう!

それではハッピードッグライフ♪

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