VOL.42

シニア犬・老犬に予防接種は必要!?

公開日:2014.04.18

今年も予防シーズンがやってきました。

この時期になると
もう老犬だけどフィラリアやノミ・マダニの予防・狂犬病の
予防接種は必要でしょうか

というご相談をよく受けます。

私はまず
歩けているシニア犬も寝たきりの老犬もフィラリア予防はお願いしています。

寝たきりで室内にずっといるわんちゃんでも
蚊に刺される危険があるからです。

以前と比べ
フィラリア症で亡くなるコも少なくなり
フィラリアを持っている蚊も少なくなってきています。

ですが
キュティア老犬クリニックのある
神奈川県横浜市でも
けっこうフィラリアをもっている蚊が
飛んでいるそうです。

頭数は少ないですが
血液検査でフィラリア抗原陽性の犬も毎年見かけます。

フィラリア症は今では珍しい病気になりつつ
ありますが命に関わる病気です。

お薬の副作用もほとんどなく
予防さえしっかり行えば防げる病気です
しっかり予防してあげましょう。

ノミ・マダニに関しては
全く外に出ないのであればあえて行う必要はないと思います。

ただ同居犬がいる場合はそのコが家に持ち帰って
絨毯などに落ち感染する場合がありますので気をつけましょう。

最近
フィラリアとノミ・マダニの予防がすべて一緒に
できる飲み薬も発売されました。

スボット剤タイプのお薬をつけると
気になって掻いてしまう
脱毛してしまう
体が小さくつけるとベタベタになってしまう

などの症状がある場合は飲み薬タイプに変更されると
いいかもしれません。

狂犬病の予防接種や混合ワクチンは
副作用もあるので接種は慎重に行う必要があります。

病気の治療中であったり
老齢で体力や抵抗力が落ちている場合は
かかりつけの先生とよく相談をしてからにしましょう。

ワクチン接種による抗体は
1年でゼロになるわけではありません。

本来であれば毎年打つのではなく
抗体がどれ位残っているか検査するのが一番良いのですが

その検査の方が値段が高いため毎年定期的に
接種をすすめている病院が多いのも事実です。

事情があって
ワクチンを打たない打てない場合は
念のため他のわんちゃんとの
接触はひかえた方がいいかもしれませんね。

予防接種に行ったら

耳や歯が汚れてた!
白内障がすすんでいた!
心臓病がみつかった!

など気づいていなかった病気が見つかった!

なんて話もよく聞きます。

予防シーズンは
普段病院にあまり行く機会がない
わんちゃんも診てもらうよい機会です。

検診も兼ねて行きましょうね。

それではハッピードッグライフ♪

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