犬にも乳酸菌。腸はもとより腎臓にも

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こんにちは 獣医師の横山恵理です。

いよいよ冬本番
冬野菜がおいしくなる頃です。

先日料理教室で
少量の白菜でもおいしくできる
白菜漬けを習ってきました。

冷蔵庫を利用することで
だれでも失敗せずに作れるレシピ。

早速我が家でも仕込んでいます。

漬物というと「塩分」が
悪者にされがちですが

東洋医学では塩辛い味は
「鹹(かん)」といい
五行の「腎」を補うものとされています。

「腎」は生命の根源となる
「命門の気」をためておく場所。

西洋医学でも
科学的に処理された塩化ナトリウムを
単体でとることが体に悪い影響を
与えていることが分かってきていますし

様々なミネラルを含む自然塩でしたら
過度になりすぎなければ
むしろ健康になるためには必要なのです。

そして白菜漬けに限らず
漬物には補腎としてキュティアでも
お勧めする食材「昆布」も
よく使われています。

また漬物の旨味を作り出している乳酸菌も
野菜の繊維に入り込むことで
胃液の影響が緩和され
より元気な状態で腸まで届く
といわれています。

「腎」だけでなく胃腸の調子も
整えてくれる漬物。

お家で作るのが難しくても
最近では自家製の糠漬けや白菜漬けを
扱っているスーパーも多いです。

色々と忙しかったり
ごちそうが続いたりする年末年始

合間にごはんと漬物といったシンプルな
ごはんで身体を労わってあげるのも
いいのではないでしょうか。

ところで今回の料理教室では
白菜漬けが主役の鍋も教わりました。

そのままでもまろやかな塩味で
美味しく食べれる
ラー油のような手作りタレ
と合わせるとさらに絶品!

いままで食べた鍋のなかで断トツの
お気に入りになりました。

そんな白菜漬け鍋
驚いたのは味だけではありません。

豚バラと海鮮鶏団子の2種類の鍋の
どちらにも全くアクが出てこなかったのです。

その原因は乳酸菌。

アクの原因となるたんぱく質のカスを
乳酸菌が吸収してしまうので
何の手も加えずにえぐみのない
澄んだスープとなったのでした。

実は以前から動物病院で
一般的に用いられているサプリメントにも
この作用を利用したものがあります。

乳酸菌を増やすことで
腸内の余剰窒素を吸収させ
腎臓への負担を軽減するというものです。

他に腎臓病のサプリメントでは
活性炭が有名ですが
併用することでより効果が期待できます。

また
たんぱく質のゴミが出ないようになることで
肝臓への負担の軽減にもつながります。

だったらわんちゃんにも漬物を・・・
といいたいところですが

さすがに自然塩でも
犬には塩分がきつすぎるので
普段のごはんには
納豆や無糖のヨーグルトがお勧です。

おなかの調子があまりよくない時には
ヨーグルトを人肌に温めたところに
はちみつを少し混ぜてあげると良いでしょう。

はちみつは「脾」を補うことでお腹に
元気を与えてくれます。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌の種類は
特に問いません。

なぜなら犬は人間に比べて胃酸が強く
強いといわれる種類の乳酸菌でも
死んでしまう可能性がとても高いからです。

しかし死んでいたとしても菌体自体が
腸内にいる乳酸菌の良いごはんとなり
善玉菌が増える手助けをすることになります。

腎臓の数値が高いので
たんぱく質の摂取を控えたい
乳製品にアレルギーがある
ダイエット中でなるべくカロリーを控えたい

等の理由で
納豆やヨーグルトがあげられなかったり

ヨーグルトでもおなかの調子が
戻らなかったりするわんちゃんには

バイオジェニックス
(乳酸菌が作った物質)を用いた
サプリメント「コスモスラクトV」を
お勧めしています。

「コスモスラクトV」は
豆乳で培養した16種類の乳酸菌の発酵物
を抽出したエキスです。

乳酸菌のもたらす体への働きは
このバイオジェニックスによるものなので
乳酸菌そのものを摂るよりも効率的に
効果を得ることができます。

少しだけ酸味があるものの
飲み水やごはんに混ぜてしまえば全く
気にならずに摂取することができます。

市販品も出回っていますが
動物病院専用品のほうがより身体に
やさしい成分になっているとのことです。

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即効性も高いようで
サンプルをお渡しするとリピーター
になる飼い主さんがとても多いサプリです。

安全性・汎用性が高いサプリメントですので
キュティアに通院されていない
わんちゃんにも販売可能です。

気になる方はキュティア老犬クリニックまで
気軽にお問い合わせください。

ところで
いつもご紹介しているマコモも
実は乳酸菌をふやして
腸内環境を整える役割もしているのです。

次号ではこの「まこも」について
掘り下げてみようとおもいます。

それではハッピードッグライフ♪

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