Vol.60

ホリスティックケアにハーブパックを取り入れる

公開日:2015.10.19

こんにちは 獣医師の横山恵理です。

先月「人間ドックオールA」と
超健康アピールしたとたん
まんまと風邪をひいてしまいました。

マコモの増量やうがいマスク等
何をやっても喉の痛みが引かずに
困っていたら

獣医中医薬学院での学院長の授業中
「横山先生 風邪長引いてるでしょ」
と声をかけられ

その場で手に一針刺しながら
首のツボをぐいぐいと押されただけで
あっさり治ってしまいました。

学院長いわく

「風邪(ふうじゃ)が外に出たがっているのに
体が疲れすぎていて治らない状態だから
外にでる後押しをした」

そうですが
鍼の力に改めて感動してしまいました。

自分がその域に達するまでの道のりは
まだまだ遠そうではありますが。

そして
データ上の数値ばかりにとらわれず
きちんとした休息や食事・運動などで
体のバランスを維持する

「ホリスティック」な生活の大切さも
再認識したのでありました。

そんな私生活では
なかなか実践しきれていない
ホリスティックケアですが

シリーズ3回目の最後は

中医学以外にも
キュティアで取り入れているものが
いくつかあるのでご紹介させていただきます。

【整体】

中医学に基づいた鍼灸治療と共に
キュティアの診療の大きな柱となっている
のが整体です。

整体には様々な流派があるのですが
キュティアで取り入れている整体は力任せに
グイグイと筋肉をもみほぐすのではなく

縮こまって戻らなくなった筋肉に
物理的な刺激を与えることで脳に

「この筋肉縮まってますよ~」

という信号を送り
筋肉の緊張の解除を促していくという
技法を取り入れています。

そうして本来の筋肉の状態に導いてあげると
体が動かしやしやすくなるため
運動量や筋肉量の増加が見込めます。

また
気持ちが明るくなったり
免疫力が上がったりといった
副効果にもつながるんです。

【ハーブパック】

整体だけを行う場合は
ホットタオルを用いたハーブパックを行う
ことで体を緩めてから施術を行っています。

このハーブパック
心と筋肉の緊張を解きほぐすハーブを
キュティア独自に配合して作っています。

herb-column201510

1.カレンデュラ

鑑賞種はマリーゴールドと呼ばれています。

鮮やかなオレンジ色の花は
日の出とともに開き日没とともに閉じる
ことから常に太陽と関連付けられてきました。

昔から「心と精神を癒すもの」
として知られるほか
ダメージを受けた皮膚を修復し
丈夫にする作用があるため
様々な皮膚トラブルに用いられます。

2.ラベンダー

何千年も前から身を清める植物
として尊ばれてきました。

優れたリラックス効果を持ち
心の緊張感を解きほぐすことで
感情・肉体・精神のバランスを整えます。

3.ジャーマンカモミール

リンゴの果実のようにさわやかで
甘い香りは感情の安定を取り戻し
踏まれてもすぐ立ち直る強い精神力を
支えます。

お腹の不調や痛みの緩和
口や皮膚の炎症を鎮める効果がある
ことでも広く知られています。

4.ローズマリー

薬草としてのローズマリーは
記憶力を高め
気分を上向きにするとされ

古代ギリシャでは
学生が記憶力を高めるために
身に着けていたそうです。

ストレスや不安を軽減する他
食欲不振
皮膚トラブル
血行不良
黄疸
月経痛
頭痛
など幅広い目的で使用されています。

5.ジンジャー

古代から
様々な国の伝統医療で重要な薬草とされ
消化管の不調治療や手足の血行改善薬
として使用されてきました。

現代では
乗り物酔いによる吐き気予防
関節炎・潰瘍性大腸炎の痛みや炎症の緩和
にも用いられます。

また強い抗菌作用を持ち
風邪を引き起こすウイルスの多くを
死滅させることがわかっています。

どれも入手が簡単なハーブなので
寒さが増すこれからの時期
ご自宅でハーブ風呂などに活用
してみてもいいかもしれませんね。

それではハッピードッグライフ♪

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