VOL.51

往診時の柴犬、足先の床ずれは骨が露出-頑張っている犬たちをご紹介-

公開日:2015.01.19

こんにちは♪
獣医師の佐々木です♪

いよいよ2015年がスタートしました。

キュティアに来る患者さんの中には
ちょっとお正月太りをしてしまったコや
来客が多くおいしいものをたくさんもらってしまって
お腹をこわしてしまったコもいました。

みなさん食べ過ぎたりしていませんか?

2015年もキュティアはより一層
整体、鍼灸、漢方治療などの
中医学(東洋医学)的治療に力を入れていきたいと思っております。

患者さんと向き合うことが日々勉強
だと思ってますので

本年も
お付き合いよろしくお願いいたします。

さて年明け恒例の頑張っているわんちゃんのご紹介シリーズ。

今回は週に2回デイケアに来ている
柴犬 カンタくん 17才 をご紹介します。

一昨年の夏に
お腹をこわして食欲がなくなり
自力で歩けなくなってしまったカンタくん。

右下で寝るのが好きで
左下にするともがいてしまい
床ずれができてしまいました。

そこで
飼い主さんは新聞でキュティア老犬クリニックの記事が
でていたことを思い出しご連絡をいただいたのが
カンタくんとの出会いです。

ちょうど1年前の今頃でした。

その時は背骨が「く」の字に曲がって
頭と腰が下がっていて
ハーネスで支えてあげてなんとか
ベランダを少し歩けるというような
状態でした。

持病の肝臓病に加え
首は右に傾き
夜鳴きもしていました。

そのためお薬もたくさん飲んでいました。
足先の床ずれは骨が露出するほどでした。

背骨のゆがみから
足先がいつも冷たくなっていました。

血行が悪いと傷の治りも悪くなります。

そのため
床ずれの治療に整体治療も加えました。

また減らせるお薬を極力減らしました。
(お薬は血液の汚れ(=瘀血:おけつ)として体内にたまってしまいます。)

そして飼い主様にも
湿潤療法とストレッチを
頑張っていただいたところ
約2ヶ月で床ずれは完治しました!

骨まで見えていたのに・・・
まだ傷を治す力が残っているんですね!

と飼い主様も驚かれていました。

床ずれ治療は
飼い主様の努力と根気がなければなかなか治りません。

私たちはほんの少しそのお手伝いをしただけです。

続いてさまざまな
持病や夜鳴きの改善のために
週に1度の鍼灸治療と漢方治療も
はじめました。

初診時から
毎週ずっと往診で診させていただいていて
時々デイケアでお預かりをしていたのですが

ある時から
呼吸が苦しくなる症状が出てきてしまい
車での移動ができなくなってしまいました。

飼い主様は本当に大事にされていて
片時も目が離せなくなってしまい
全く外出できない日々が約半年続きました。

荒くなっていた呼吸も安定してきていたので
まだまだ続く介護生活と
うまくつきあっていくためにも
デイケアで定期的にお預かりをして
ご自身の時間も作っていただくことを
おすすめしました。

そして昨年12月よりまた
デイケアに週2日キュティアにくることになったのです。

現在は寝たきりですが
大好きなキュティアのオリジナルフードを
自分でガツガツ食べるカンタくん。

次回はそんなカンタくんのデイケアでの様子を
お話したいと思います。

それではハッピードッグライフ☆

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