1か所の鍼治療でリラックスのパグ

皆さま こんにちは♪
獣医師の横山恵理です。

キュティアに来院されて
あまりにも使用する鍼の数が少なく

短時間で施術が終わってしまうことに
びっくりされる方も多いのでは
ないでしょうか。

それは
キュティアではV3-EASという手法を
採用して施術を行っているからなのです。

V3-EASとは

Economy(精簡)
Efficient(快速)
Effective(実効)

の頭文字をとって命名された
3-EAS針法を
獣医領域に応用したものです。

その最大の特長は
経絡の代表穴を選穴して
治療することで

少ない鍼で治療効果を上げる
ことができることであり

3-EASを生み出した温雪楓博士の

「病人はすでに
 苦しめられています。

 さらに苦しめられるようなことを
 してはいけません。

 患者さんが
 クリニックのドアを開けて
 帰られるとき

 笑顔で帰られるようで
 なければいけません。」

という思いのこめられた
治療法なのです。

学び始めたころは

「本当にこんなシンプルな
 施術ばかりで十分なのだろうか?」

と少し不安になることもありました。

勉強を深め
笑顔になっていく動物と
飼い主さんの顔を見るごとに

その考え抜かれた手技に感心し
信頼を深めるようになってきています。

そして
最近また改めて

「感心してしまった」

わんちゃんがいたので
紹介させていただきます。

はるくんは13歳のパグの男の子。

去年の9月に右耳から
大量の膿を出した上に
眼振と斜頸を起こしてしまいました。

そのときは
かかりつけの先生から
ステロイドを処方された
だけだったのですが

今年に入って左の耳からも
大量の膿が出るようになり
東大病院で手術を行ったところ

内耳炎が進行し
骨まで溶けてしまっていたそうです。

そして
そのころから夜も眠れないほど
咳がひどくなってきてしまったので
呼吸器専門の病院を紹介され
気管虚脱の手術を行うことになりました。

ところが
その手術の効果があまり上がらず
何度か手術を繰り返すことに
なったうえに

3回目の手術が終わった後
後ろ足が硬直してしまいました。

東大の先生からは
ヘルニアの手術を勧められたのですが

さすがにこれ以上
手術を繰り返すことはできないと

飼い主さんが判断し
キュティアに来院されました。

初めて会った時のはるくんは
過度のストレスから目は充血し

「誰も信用なんてできない!」

という
不審に満ちた表情をしていました。

おうちでは認知症なのか
コミュニケーションをとることが
うまくできなくなり

ご飯もゼリーなど
どんなに工夫してもまったく
口にしなくなってしまった上に

いままで
全然怒ったりしないコだったのに

診察台にあがるとおびえて
噛むようになってしまったとのこと。

骨を溶かすほどの
ひどい内耳炎の痛みや

繰り返される手術などからくる
ストレスが膨大すぎて

はる君の身体が限界に
きていたのでしょう。

「とにかくリラックスさせましょう!」

ということで

診察台での体重測定などはせず
すぐにマットの上&飼い主さんの
抱っこのまま施術を開始。

使用したツボは3穴
しかも鍼を刺したのは1穴だけ

それでも怒って
飼い主さんに噛みついてしまうので

お灸ももぐさをひねらず
長生灸を5壮サッとのせて

ホモトキシコロジーの水鍼を打ち
5分ほどで施術は終了。

あとはお家で棒灸を
行ってもらうことにしました。

すると
翌日から後足が動いて
一人でお水を飲みに行けるようになり
夜も眠れるようになったとのこと。

そして
うれしいことに表情が戻り
家族の呼びかけに
なんのリアクションも
しなくなっていたのに

お父さんが帰宅したときには
お迎えに出るまでになったとのこと☆

1週間後に再来院したときも
施術を嫌がっても
噛むようなことはせず

飼い主さんのお膝に顔を擦り付けて
必死に甘えるようになっていました。

いまでは
食欲も戻り
整体の施術では
うっとりとした顔でリラックスする
までに回復したはる君。

「患者さんをリラックスさせる」

ことが本当に大切なんだと
改めて教えてくれたのでした。

時折炎症がひどいからと
かかりつけの先生から
鍼灸を止められたり

具合が悪いのに
鍼を刺しても大丈夫かと
不安になったりする方が
いらっしゃいますが

V-3EASではそういった症状にも
対応した施術が行えます。

不安があるときにも遠慮なく
おっしゃてくださって大丈夫です。

どうぞお気軽にご相談ください。

それではハッピードッグライフ♪

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