春は要注意!犬のてんかん発作

pic_column201804_1

皆さま こんにちは♪
獣医師の佐々木彩子です。

毎年2月の立春を過ぎたら

「肝」の弱る季節ですよ~

とお話してきました。

飼い主さんの中にも
普段あまり風邪をひかないのに

2週間位体調がすぐれなかったり
胃腸の調子が悪く食欲がなくなったり
下痢が続いたり
なんか疲れている

などという声を耳にします。

我が家の猫3匹も
吐いたり
下痢をしたり
が続いていてせっせと
マコモと漢方を飲ませて
ようやく落ち着いてきました。

「肝」の弱り=「脾」(胃腸)の弱り
でもあります

そして
胃腸が弱る=食べ物から
元気の「気」を作れない
ということになります。

今年は
人も犬も例年よりその症状が
強く出ているように感じます
おそらく天候によるものだと思います。

季節外れの雪が降った
春分の日のあとの
3月24日にてんかん発作をおこしたコが
3匹もいました。

その中の1匹
トイプードルのカイくんは
鍼灸治療と漢方薬の内服で
ずっと調子が良かったのですが
発作が起きてしまいました。

原因は
元気の「気」を作る「脾」の弱り。

「脾」が弱ると
体に湿がたまってしまいます。

湿が頭に上がると
頭の気が乱れ五官(目・耳・鼻)が
ふさがれてしまい発作が起きるのです。

そのため
カイくんは一時的に
「肝」のめぐりをよくする漢方から
「脾」のめぐりをよくする漢方に
変更しました。

そしてもう1匹は
2月のコラムにも登場した
フレンチブルドックの福ちゃん。

手術前は
1日に何回も発作を起こすほど
重症でしたが
脳腫瘍の摘出後は発作なく
過ごしていました。

整体とリハビリでようやく
足も動かせるようになってきて
いたところで
またまさかの発作・・・。

てんかん発作を起こしてから再び
足の調子も悪くなってしまいました。

そこで整体だけでなく
鍼灸治療も始めることにしました。

15時間にもおよぶ手術に耐え
その後の放射線治療も頑張った福ちゃん

身体は相当疲れ
ストレスもたまっていたことでしょう。

ストレスがかかると
「肝」のめぐりが悪くなり
気が頭へ上がってしまいます。

福ちゃんの場合
「肝」のお母さんである
「腎」も弱っていたため
「気」をおろしてあげる
ことができなかったのでしょう。

鍼灸治療と漢方薬を
飲み始めてからは発作もなく
足の調子もとてもよくなりました。

「福ちゃんいっぱい頑張ってきたから
 福ちゃんの好きなことをいっぱい
 やらせてあげて発散させて
 あげてください」

とお話したら

「この前勇気を出して
 少し遠くの公園まで
 お出かけしたら
 小走りしたんです!!」


うれしそうに公園を走る福ちゃんの動画を
見せてくださいました!

来院当初と顔つきも変わって
今は目がとてもイキイキとしています。

暦の上ではもう春は終わりますが
しばらくすると梅雨がやってきます。

梅雨は
湿邪によって「脾」が弱りやすいのと
前線によって「気」が頭に上がりやすく
なります。

また
てんかん発作に注意が必要になる
時期となりますので引き続き
しっかりケアしていきましょう。

それではハッピードッグライフ♪

  • 獣医師コラムトップページへ